岸田総理は今日の経済財政諮問会議において、自分が先頭に立って賃上げを「働きかける」と述べたそうです。

働きかける…それはそれで良いとは思いますが、政府としてもっと実効的に取り組むべきではないか。

岸田総理は賃上げに向けて政府として行っていることとして、「賃上げ促進税制」を挙げます。

しかしこの制度、安倍政権の初期から行われ続けてきたもので、長年行ってきても成果が上がっていません。それもそのはず、今の制度も、これを活用することが想定されている法人数は、全法人のうちの3%足らず、というものです。

これではしっかりとした成果を上げるはずはありません。

政府は予算、税制、規制という公権力を背景とした実行手段を持っています。「働きかける」だけではなく、税制ひとつとっても、もっと強力な策を実行するべきではないでしょうか。