知床遊覧船事故検証チームのヒアリングを、先週に引き続いて開催しました。

昨年6月に同社が事故を起こした際の国交省の特別監査が十分なものだったか、十分なものであったら事故は防げたのではないか、という観点から検証しています。

今日明らかになったことで特筆すべきことは以下のようなことでした。

ー昨年6月の特別監査のヒアリング時、桂田氏は担当官の問いに十分答えられず、ヒアリングの最後には「安全統括管理者としてもっと自覚を持つように」と指摘されていたほどだった

ーそれにもかかわらず、行政指導を受けて同社から提出された改善報告書は、国交省北海道運輸局の中で受け取られ、回覧されたに過ぎず、その実効性をしっかりと吟味、検証されることはなかった

ーその後10月の国交省による抜き打ち検査の際も、安全管理規定の教育徹底、航海上の船から事務所への適時適切な連絡の実行などが行われていたかは十分確認されず、その後も確認されることはなかった

ーこのような不徹底な監査、確認の末、今回の事故時には、運航管理者の桂田氏は不在、運航管理補助者は豊田船長ひとりで、豊田氏は船を操舵していたので、すなわち事務所には運行管理補助者も誰もいなかった

上記のようなことが明らかになりました。

国交省による特別監査、その後のフォローアップは十分ではなかったと言わざるを得ません。

なぜこんなことになったのか。

明日、衆議院国交委員会で質問に立ちます(10:35ー11:05の30分間)。斉藤国交大臣に認識を問いただしていきたいと思います。
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