岸田総理は先の記者会見で、今、重症病床の使用率は余裕があり、必要な医療は提供されているとの見方を示しました。

私は耳を疑う思いでそれを聞きました。

オミクロン株の感染拡大はピークを超えたようにも見えます。しかし一方で、重症者、死亡者の数は増え続けています。

消防庁が発表している「緊急搬送困難事案」は毎週、過去最高レベルを更新していて、今日発表の数値では6000人を超えました。

入院できれば救えたであろう命が失われています。

そんな中でも、必要な医療は提供されていると、言い切る岸田総理の感覚は信じられません。

昨年の予算委員会で、当時の菅総理は、コロナのために自宅で亡くなる方がいらっしゃることに対して、「大変申し訳ない」と謝罪しました。

しかし、岸田氏は昨日までの予算委員会で責任を問われても、決して反省や、謝罪の言葉は口にしませんでした。

岸田氏は、見た目はソフトでも、実は冷たい人ではないか、あるいは謝る勇気を持てない弱さを抱える人ではないか、そんな思いを抱きました。