コロナ禍の中、地域の消防団の皆さんも、全体での夏季訓練などが行えず、制約の多い中での活動を余儀なくされています。

一方で、火災はもとより、夏のシーズンの大雨災害などは、コロナが流行しているからといって待ってくれるわけではありません。このような中でも、個別に必要な器具点検、訓練などを地道に行われている皆さんに頭が下がる思いです。

今、消防庁からの、消防団員への報酬の支給のあり方についての通達が、議論を呼んでいます。

消防団員に対する報酬を引き上げるとともにに、消防団員への支給は、全て個人の口座に直接振り込まれるべき、という内容です。

団員への報酬引き上げはあるべき措置です。しかし今回国は、自治体に対している「引き上げるべき」と言うだけ。国からの財源措置は不透明。これは無責任ではないか。

さらに、個人口座への振り込みについては、透明性という観点からはそれが望ましいのかもしれません。しかしボランティアであることを基礎とする消防団においては、その活動の財源面での支え方も、地域ごと、現場ごとの取り組みがこれまであったと思います。そのような現場ごとの柔軟な取り扱いがやはり重要なのではないかと思います。

今回の消防庁の通達を契機として、それが結局消防団活動がやりにくくなったということにならなければいいがと懸念しますし、そうならないような工夫が望まれます。

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