大学入試における、英語民間試験についてはその導入が延期されることになりましたが、それで問題が解決したわけではありません。

政府は、24年の導入に向けて検討するとしています。

どうしても解せないのは、なぜ「民間試験」でなければならないのか。

今般、文科省が提唱している大学入試改革の考え方の中で、知識重視の一点刻みを重視するような入試ではなく、思考力、判断力等も重視していこうといったところなどは、理解できるところもあります。

しかしそうしていくのに、なぜ「民間試験」なのか。

2013年の教育再生実現会議での議論、あるいはその翌年の中教審での議論、さらにはその後の文科省での検討等、どのような経緯で「民間」という考え方が出てきたのか、検証していく必要があります。