厚労省の毎月勤労統計不正問題を、この間私は国会で取り上げ続けているわけですが、この件に関しては、情報の開示に関する厚労省の極めて後ろ向きな姿勢が目に余ります。一言で言うと、とにかく「隠そう」という感じ。

例えば実質賃金。厚労省はいまだに「賃金変化率」を表すのに重視すべきとされている「共通事業所系列」の実質賃金を発表していません。「検討しています」の一言で隠し通そうということか。

また、もっと単純なことでもそうです。例えば、今回毎月勤労統計の不正が明らかになったことで、政府全体の統計、発表物などにどのような影響があるか。みんな知りたいところです。ところがこれに関しても厚労省は「現在調査中」の一点張り。それどころか、どのような調査をいつから行っているかについて、私はほぼ2週間前から繰り返し資料を出すよう求めているのですが、こんな簡単なことでさえ「出せません」。 

先週金曜日の国会でも、樋口特別監察委員会委員長に私が答弁を求めると、定塚官房長が出てきて「その質問は私にして下さい」と、質問者たる私の質問権を制限するかのようなとんでもない発言でした。何としても樋口委員長に国会でしゃべらせたくないという感じがありありで、「樋口隠し」か?

厚労省、一体どうなっているんだ!そしてそれを良しとしている根本大臣の責任も重い!