昨日の、「前提条件をつけずに年末までに平和条約を」という、突然のプーチン大統領の発言に対して、今日安倍総理は、プーチン氏の平和条約への意欲のあらわれと捉えている、と発言したと。

何という発言かと、私は愕然としました。

そもそも、昨日のプーチン氏の発言は、これまでの日露間の合意を全く覆すもので、「北方領土は返しません」と言っているようなもの。それにもかかわらず、その場で安倍総理は言い返すことすらせず、ニヤニヤしているのみ。これは大失態。

さらにその失敗を糊塗するかのごとく、「プーチン氏の平和条約への意欲のあらわれと捉えている」などと、問題視しない態度をとるということは、プーチン氏はどう思うか?「ああ、安倍は領土返還と言ってはいるけど本気じゃないんだな」と思うに決まっています。

外交下手。安倍総理にはそう言わざるを得ません。

私も財務官僚時代、多くの多国間、あるいは二国間の国際会議に政府の代表として出席しましたが、その場で我が国の国益に沿わない発言などがあった場合には、すかさず反論しなければならないことは、国際社会の常識。

日本的に、「ここはことを荒立てないで、あとで会議の外で指摘しよう」なんて言うのは、全く意味がありません。

安倍総理の失敗はまさに、典型的なこの事例。

国益を損なっています。