稲田防衛大臣の、今週火曜日夜の、「防衛省、自衛隊、防衛大臣……としてお願いしたい」との、自衛隊を組織的に選挙に利用する発言について、私たち民進党は、翌水曜日に外務防衛部門会議を開催して、事実関係等をただしました。

その際私たちから、1  稲田氏は「撤回する」と言ったがどの部分を具体的に撤回したのか、2  稲田氏の発言は防衛大臣としての立場の政治利用であり公職選挙法等の違反にあたるのではないかと、この2点について回答を求め、それは防衛省への宿題となっていました。

ところが、その後防衛省からはうんともすんとも言ってきませんでした。それが突然今朝の稲田氏の記者会見で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣として」の部分を撤回するということが述べられ、また、公職選挙法等の違反については「そんなつもりはなかった」と、どこかで聞いたような曖昧な説明でした。

依然として、全く説明になっていません。稲田氏は今日謝罪の言葉を口にしましたが、今謝罪したところで、違法となり得る言葉を吐いた事実は動かせません。

それに、火曜日の夜に問題発言をした後、その深夜に撤回するとだけ述べて、その後は一言も語らず、国民への説明を逃げ続けた挙句、3日も経った今日になってもこの程度の説明しかしないということ自体が、問題の深刻さを稲田氏が全く理解していないことを如実にあらわしています。

稲田氏が防衛大臣としての役割を果たせる立場にないことはもはや明らかです。