共謀罪法案の参議院での議論は、何と法務委員会での審議を途中で打ち切って省略し、いきなり本会議で強行に採決するという、あり得ない運営。与党は本法案を15日朝、強行可決、成立させました。

 

「中間報告」と言われるこのやり方、今回の場合、委員会での審議を途中で投げ出すようなものでしたから、まさに「議会の自殺行為」に等しいものでした。

 

共謀罪法案は、国連の特別報告者から、国民のプライバシー、表現の自由を侵害しかねない危険性を指摘されたものです。そんな内容の共謀罪法案を、最後まで「数の力」でねじ伏せる安倍政権の姿勢は異常です。

 

なぜ、こんなに急いだのか。その背景には、加計学園問題があります。安倍総理の友人に特別な取り扱いをしたことが焦点となっているこの問題で、これ以上国会で追及されたくない、そんな思いから、一刻も早く国会を閉じたかったという本音が見てとれます。

 

まさにここでも、力で議論を抑え込む姿勢が強烈に示されました。ここまで傲慢で、強権的な内閣は見たことがありません。

     

これに負けてはならない。表現の自由、言論の自由、そしてそれを基礎とした民主主義は、私たちが絶対に失ってはならないもの。それを守り抜く決意を新たにしました。