共謀罪法案について、参議院法務委員会での審議も、与党はあくまでも数の力で強行してくる様子が強く見えます。明日の質疑において、私たちから「まさか明日採決するなんで考えていないだろうな」と確認を求めましたが、与党はこれを拒否。強行採決の姿勢を否定しない中で、委員長の職権で明日の審議を勝手に決めてしまいました。

 

国連の特別報告者、ケナタッチ氏が、共謀罪法案について「プライバシーや表現の自由を制限する」と警告の文書を日本政府に送りました。これに対して日本政府は反論を明らかにしました。しかし、ケナタッチ氏は日本政府に送った文書の中で、日本政府に対して具体的にいくつかの項目について回答を求めています。ところが、日本政府は、反論はしましたが、いくつかの具体的な質問項目について、具体的に回答することはいまだ行っていません。

 

国連特別報告者に対してまともな議論をせず、ただただ反論する姿は、国会審議において、形式的な答弁だけを繰り返し、時間が来たら強行採決する政府の姿勢と全く同じものです。

 

これでは国際社会から、「日本はどうなっているんだ」と思われても仕方がありません。日本の、健全な議論はどこにいったのでしょうか。