かつて、政府が提出し大きな論議を巻き起こした上廃案となった「共謀罪」に関する法案。当時私も衆議院法務委員会で議論に深く関わりました。

今回、政府与党は国会に再提出を検討していると言われています。

その内容は前回の法案と比較して、

1  幅広い団体等を対象とするのではなく、「組織的犯罪集団」といったものを対象にする

2  幅広く「共謀」することを違法とするのではなく、「準備行為」を行うことを違法とする

という点で絞り込みをしたというものになると、報道上はあります。

ただ、まだ報道で知る範囲にとどまっており、「組織的犯罪集団」と何か、「準備行為」とは何かといった定義が十分明らかになり得るのか、具体的に十分絞り込みのできる法律の書き方になっているかは、実際に法案として提出されたものを見てみないと判然としません。

慎重な判断を要します。