明日火曜日、党経済連携プロジェクトチーム会合を開催します。最近動きの見られる日EUのFTA、日中韓のFTAの現状、見通しなどを政府からヒアリングするのはもちろんですが、第一の課題としてTPP交渉参加に向けた各国、特に米国との協議の進展状況ついて、政府に確認するためです。
私たちが与党の時には、自動車など米国が日本に譲歩を求める件について解決し、米国と合意した上で、日本としての交渉参加意図表明を行うつもりでした。しかし安倍総理はそうしなかった。自動車などについて米国が引き続き日本に対して譲歩を求めることができる状況のまま、日本だけ一方的に交渉参加したい旨表明しました。その結果、米国はフリーハンドで自動車などについての譲歩を日本に求めてきていると思われます。その結果として、今でも依然として、米国から「日本の交渉参加に同意する」との言質をとれていません。
いざとなれば交渉参加しない、という交渉カードを日本は持ち続けるべきだった。そう私は予算委員会で安倍総理に指摘しました。安倍総理はそれに対して、「交渉参加しない、ということは交渉カードにはならない」と色をなして言い放ちました。
その結果が今日の日本の、米国との交渉過程での苦境です。この流れの中では、おそらく日本の交渉参加について米国の同意が得られる時には、自動車など面で相当の譲歩を迫られていることでしょう。極めて稚拙な交渉手法です。
明日政府関係者は、現状をどう説明するのでしょうか。