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 今日は、午前中、小城市内での法要に参列。その後東与賀町で開催されたイベントに出場されていた、「大和太鼓」の方々を激励に参りました。

 その後、佐賀市の「佐賀整肢学園こども発達医療センター」を訪問。千綿正明・佐賀市議の紹介で、岡さんというご夫婦のご要望があり、お子さんのかずきくんに会うためでした。

 かずきくんは今10歳。3歳の時にプールで事故に会い、それ以来障害を持ちました。

 かずきくんは、動くことができません。まばたきもできません。言葉を発することもできません。

 呼吸は酸素吸入器をのどにつけてもらってやっています。食べることができないので、栄養はおなかに差し込んだ管を通して直接胃に送ってもらっています。

 7年間そのような状態で、かずきくんはこの「佐賀整肢学園こども発達医療センター」で過ごしてきました。

 ご両親は、必死の思いで働きながら、仕事が終わったら毎日かずきくんのところに通い続けています。そして、できるだけかずきくんに話しかけ、そして筋肉が固まらないように長い間身体をさすってあげます。また、指なんかもほっておくとだんだん「グー」のような形になっていくので、伸ばすようにしてあげるのですが、やっぱり「グー」のような形で固まっていってしまいます。

 そんなご両親、かずきくんに、この4月から施行となった障害者自立支援法が重くのしかかっています。これまで、かずきくんがこの「センター」で過ごすのに毎月かかっていた費用は1万数千円。ところがこの障害者自立支援法のために、その費用は5万、6万、7万と大変重くなっていきます。

 障害者自立支援法については、このブログでも何度も書きました。昨夏には野党で結束して頑張って何とか廃案にしたのですが、昨年9月11日の郵政選挙で小泉自民党が圧倒的な議席を得たため、昨秋の国会で与党の賛成多数で成立したものです。

 「自立支援法」と言いますが、上に書いたような状態のかずきくんに対して、負担を増加させ、それでかずきくんの自立を促すということはありえません。かずきくんだって、そしてご両親だって、かずきくんが少しでも自分でうごけるようになって、話せるようになって、自立できる可能性が出てきたら、どんなに喜ばれるか。しかしそれは、本当に悲しいけれど、ありえないのです。

 そのかずきくんに、どうやって「自立」を促すのか、そしてそのかずきくんにどうやって負担を増やせるのか。かずきくんと同じような苦しみに直面している障害者の方々は、この「センター」の中にはたくさんいらっしゃいます。

 なぜこのような法律を今の政府は平気で立案できたのか、そして与党の国会議員はなぜこのような法律に国会で賛成できたのか、不思議でなりません。

 少し前に、佐賀県の幹部と県選出国会議員が意見交換した際に、与党議員の中から、障害者自立支援法が障害者を苦しめている、県としても円滑な導入に尽力せよ、と述べていた人がいましたが、そう言うくらいならなぜ国会で法案に賛成したのか、法律の内容をちゃんと知っていたのか、と腸が煮えくり返る思いがしました。

 岡さんご夫婦、そしてかずきくんの苦境を取り除いていくには、本当に政権交代して、障害者自立支援法を抜本的に変えていくしかありません。私にできることは、政権交代ができるように、佐賀二区で、そして次の参議院選挙でひっくり返していくことです。それしかありません。改めてそう強く心に誓いました。

 夕方は、大和町で挨拶回りをしたあと、夜は三日月町の支援者の方々と会合。みなさんといい写真をとったのですが、今日は、岡さんご夫婦と「センター」前で撮った写真を掲載させていただきます。