今日は、午前中、埼玉県での法事に出かけました。

 午後、戻る途中で、銀座で開催されていた、有田の陶芸家、人間国宝、井上萬二氏の作品展が開催されていたので、これに立ち寄らせていただきました。

 その名も「白磁展」 井上氏のたくみのわざが遺憾なく発揮された、美しい白磁の作品はすばらしいの一言。

 夕刻は東京の支援者の方々と面会。その後、夜は佐賀出身の後輩らと食事。

 福井・日本銀行総裁の、村上ファンドへの出資の問題の解決が長引いています。この問題が明らかになってからの福井総裁の説明に、つじつまの合わない点などが多く出てきているからです。

 私の周囲のマスコミの方々で、福井総裁の人となりを直接に知っている方々からは、「福井さんは自分で利殖をしようと考える人ではない。一時的な世論感情で辞任するべきものではない」との意見の方が多いように思えます。

 確かに、福井総裁は清廉な方だと言われています。また一時の世論感情にあおられる形で、出処進退を決めるべきはありません。日銀総裁という重責であればなおさらです。

 しかし、以前にもこのブログに書きましたが、日銀総裁の仕事の、国民ひとりひとりの生活に与える影響は極めて大きいものがあります。ですから、日銀総裁の職務の中立性、公正性に対する、国民の信頼という問題は極めて重要な問題です。

 今回総裁自身の説明のあり方をめぐって、その国民の信頼が大きく揺らごうとしています。確かに福井総裁の人格を直接に知っている方々は「信頼できる人だ」と言い切れるかもしれません。しかし総裁の人格を直接知らない広い国民からも「この人なら任せていいな」と思われることはやはり重要であって、その信頼を得るために、日銀総裁は極めて高い説明責任を負っています。

 その高い説明責任を果たすことができるか。私自身は、総裁がその説明責任をきっちり果たされてその職責を全うされるという結果となることが望ましいと思います。しかし、その反面、説明責任を果たすことができない場合には、総裁としての機能を発揮しえないという事実は否定できないと思います。