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 今日は、午前中、新九州電力労働組合佐賀支部の第9回定時大会に、県連を代表して出席、挨拶。夕刻、その懇親会に出席(写真)。その合間を縫って、昼間は大町町、北方町方面の町役場、金融機関等に挨拶まわり、というあわただしいスケジュールでした。
 
 新九州電力労組の大会では、省エネのために、みなノーネクタイでの参加。九州電力の方々の集まりなのでもちろん当然かもしれませんが、環境問題についての高い関心が印象的でした。なにせ、私などはノーネクタイ+ジャケットで参加しようとしたら、「ジャケットも脱ぐべし」とご指導を受けたほどです。
 
 環境問題といえば、最近政府が一生懸命主導している、「クールビズ」運動。小泉総理をはじめ、閣僚、国会の面々もみな、ノーネクタイ姿です。
 
 地球温暖化への取り組みとしてこれは大変結構なこと。私も賛成です。
 
 ただし、日本として、地球温暖化問題に対してそれだけでいいのか。地球温暖化問題に関しては、私はアメリカが鍵だと思っています。
 
 ご案内のように、現在、地球における温暖化ガスの約4分の1をアメリカが排出している、と言われています。ところが、そのアメリカは、世界を挙げて地球温暖化に対応するために取り決め、「京都議定書」からは脱落したままです。これでいいのか???
 
 アメリカは地球温暖化対策に対して消極的な理由として、経済活動を抑制するおそれがある、などともっともらしいことを言います。しかし果たしてそれだけか。私は、根本的に国として環境問題に関する意識が低いのではないかと見ています。
 
 一度でもアメリカに住まれた方はよくご存知と思いますが、アメリカでは、日本のように、ゴミについてリサイクルを進め、そしてゴミを燃やす量を減らすための、分別ゴミ活動については、まったく低調です。何でもかんでも大量に消費して、ドカッと一緒くたにしてゴミとして捨てる。そんな感じです。
 
 そんなのを見ていると、私には、温暖化対策が経済活動に抑制的な影響を与える、なんてのは表向きの言い訳に過ぎず、要は社会として環境問題に取り組む姿勢ができていない、そうしか思えません。
 
 その点日本は、環境問題では、技術的にも、また社会の意識という観点からもずっと進んでいますし、取り組みもしています。そういう「強み」を持っているのだから、それをテコとして、アメリカにも「もっとちゃんとしろよ」とどんどん言っていくべきだろうと思います。
 
 何かあると、「ハゲタカ外資論」とか「外資脅威論」とかなんとか持ち出して、外国(=往々にしてアメリカが意識されていることが多い)はけしからん、などど息巻いているよりは、外(=アメリカ)に向かって、「ちゃんとしろよ」と正々堂々と言っていくべきだと思います。日本はそういうことを言うだけの実績、貢献を、国際社会の中ですでに十分積み重ねてきていると思います。
 
 私が見る限り、日本人は、政府も含めて国際社会の中で遠慮が過ぎます。もっとどんどん声を出していくべし。それが本当の「国際貢献」です。カネじゃない。